前回まで、ロードスターキャピタルのリスク分析について行いました。私が主に気にしていたのは「大地震」についてのリスク。
1923年の関東大震災のデータ+内閣府が出している「首都直下型地震」の被害想定マップを詳しく見ていくことで、ロードスターキャピタルの「地震への備え」を見てきました。
それでも…やっぱり地震は怖い!超想定外の地震が起こるかも…。今回はそんな地震が起こった時、他にできるリスク回避の方法はないか、考えます。
長期集中投資…リスク分散できないってホント??
私は長期投資家です。投資スタンスは長期”集中”投資。どういうスタンスか、ざっくばらんに言うと、
- 自分の「理解できる範囲」にだけ投資する。
- 会社のファンダメンタルズ(業績財務)分析を主とする。
- 超割安な状態でしか株を買わない!
ということ!私は今、自分の分かる範囲にしか投資していません。 2021年8月10日現在の保有銘柄は以下の通り、5銘柄だけです。
5銘柄の中でも、自分が「自信ある!」と思ったものには大きくお金を注いで、「この中じゃあ自信ないな」という銘柄にはお金を少なく注いでいます。
ちなみに銘柄の比率は、
- ロードスターキャピタル:70.9%
- 三協フロンテア:12.9 %
- 名古屋電機工業:9.7%
- アプライド:6.0%
- ヒロセ通商:0.4%
という風になっています。というかヒロセ通商は、唯一優待目的なので… 実質4銘柄です。
以上、皆さんは私の「長期集中投資」を見て、どう思いましたか?ひょっとすると…
「こいつ、分散投資もわかってねえな!リスク対策ができてない素人だ!」なんていう風に思っている方もいるかもしれません…うう。。泣きそう…
でもあえて反論します!私は分散投資の利点を分かった上で、それでもなお集中投資の方がリターンを得れる!そう思ったから、集中投資を選んでいるのです!
そして今回のリスク分散の話。集中投資でもリスク分散はできます!そのことを私の保有銘柄から説明したい!だから集中投資の保有銘柄を公開したのです。
4銘柄集中投資でもリスク分散
まずは結論から言いましょう。私が保有している銘柄の中では、「三協フロンテアを保有することが、ロードスターキャピタルを保有するリスクを低くしています!」
これだけじゃわかりにくい。どういうことでしょう?それを説明するための下の表。これには、ロードスターキャピタルと三協フロンテアの
- 業務内容
- 首都直下型地震発生時の業績への影響
- 首都直下型地震発生後、経済回復期の業績への影響
に関する対比がまとめてあります。早速見てみましょう!
ロードスターキャピタル | 三協フロンテア | |
主な事業内容 | 東京都心のビルの転売 東京都心のビルの賃貸収入 | ユニットハウス売買 ユニットハウスレンタル販売 |
首都直下型地震発生時の業績への影響 | 📉下落 | 📈上昇 |
その理由 | 投資家が東京に見切りをつけるから 不動産投資意欲が東京からなくなるから | 仮設住宅などの需要が増すから 一時的な店舗の需要が増すから |
首都直下型地震発生後、回復期の業績への影響 | 📈上昇 | 📉下落or横這 |
その理由 | 投資家が東京の不動産に戻ってくるから。価格下落時、不動産を割安で買えるから。 | 震災特需がなくなるから。おしゃれなユニットハウスだけ引き続き売れるから。 |
どうでしょうか? 上の表をまとめると、
- ロードスターキャピタルの業績が下がる時、三協フロンテアの業績は上がる
- 三協フロンテアの業績が下がる時、ロードスターキャピタルの業績は上がる
という、「業績がイッテコイになる」状況が見えてきます。
もう少し具体的に説明すると、
ロードスターキャピタルは都心のビル売買が主な事業。もし首都直下型地震が起こったら、それを買いたいという人は少なくなるでしょう。それが例え一時的だったとしても。
そうなると業績への影響は計り知れません。下方修正を繰り返すかもしれません。株価もダウン。
一方、三協フロンテアの主な事業はユニットハウスの売買・レンタル。ユニットハウスは「プレハブ建設」として有名で、仮設住宅としてよく利用されています。
災害が起こった時、建物の倒壊や火災が起きた時、便利なのはすぐ立てられる仮設住宅。仮設住宅の需要が激増することが予想されます。
現に東日本大震災の時には、三協フロンティアの業績は爆上がりしました。
逆も然りで、震災後経済が回復してくると、東京への投資は戻ってきます。またロードスターキャピタルなら、震災後の割安になった時に、ビルをわんさか買うはず。
そうなった時に、 ロードスターキャピタルの業績は急激に回復し、株価の爆上がりが予想されます。
一方三協フロンテアは、震災特需がなくなり、業績は震災前の業績に近いような形になります。その時には投資家から失望で売られるので、株価は下落する可能性があります。
このように、
- ロードスターキャピタルの業績が悪い時、三協フロンテアの業績は良くなる
- 三協フロンテアの業績が悪い時、ロードスターキャピタルの業績は良くなる
そのように考えると、片方の株価が悪い時に、 片方の株価がそれを支えてくれる。こんな風にリスク分散ができるのです!
私が三協フロンテアを買ったのは、ロードスターキャピタルを購入した後。もちろん業績の伸びに比べて割安だったから購入したのが一番の理由。
でも、購入を後押ししたのは、「ロードスターキャピタルが下がった時、三協フロンテアの業績が伸びている可能性があるから」。
この二つを主に保有することで、私の中でリスク分散はできていると考えています。
いかがでしたでしょうか?これが私の長期投資における、リスク分散です。まぁ実際はこんなにうまくいかないかもしれないけどね。
でも、いつか震災が来ることに対しての想定も、やっぱりしておくべきです。
まとめ
- Alopurの投資スタンスは「長期集中投資」
- 長期集中投資でも銘柄の組み合わせでリスク分散ができる!
- ロードスターキャピタル×三協フロンテアのリスク分散の紹介!
あなたが考えるリスク分散は、どのようなものですか?
コメント
[…] この記事で私はロードスターキャピタルを保有すること三協フロンティアを保有することで、「長期集中投資」でも、リスクの分散はできるよ!と書きました。 […]