今回は、ブライダル業界4社の比較、特に効率性について見ていこうと思います。比較の対象とするのは、
- 売上債権回転日数
- 棚卸資産回転日数
- 仕入債務回転日数
- キャッシュコンバージョンサイクル
の四つです。
なお計算には期末時点の売上債権・棚卸資産・仕入債務の金額を用いています。 期中平均ではありません。あと四半期単独の金額を用いています。
まずどの企業についても言えるのは、売上債権回転日数が短いこと。売上債権回転日数が短いということは、 どの企業もお客さんから早期にお金が回収できているということです。
これはおそらく、お客さんからの結婚式代金の回収が早いことが挙げられます。 結婚式費用の支払いって前払いか遅くても一か月以内とかですもんね。。。
売上債権回転日数推移
続いて棚卸資産回転日数。 在庫を何日間抱えているかを表します。これは企業ごとに差があって、 ブラス・テイクアンドギヴニーズは 比較的早めに消費していること、つまり在庫の保有期間が短いことを示しています。
逆に IKK・ エスクリは かなり長い期間、在庫を抱えていることがわかります。特にエスクリの在庫保有期間が長いですね…
ブラスも直近の2022年7月月期第1四半期では通常よりも回転日数が上昇しています。在庫を過剰に抱えていないか、今後も注視する必要があると思います。
棚卸資産回転日数推移
続いて仕入債務回転日数とキャッシュコンバージョンサイクル。 こちらはどの企業においても、売上債権日数と比較してかなり長い日数となっています。
ただしキャッシュコンバージョンサイクル(CCC)については、特にエスクリにおいて大きく状況が異なります。
ブラス・テイクアンドギヴニーズの(ほとんどの期間においての IKK)CCCがマイナスであること、すなわち運転資本をキャッシュで貯めて区必要がない状況に対し、エスクリはこの名前においては約1ヶ月、現場においては150日以上、キャッシュを抱えておく必要があります。
エスクリ、 キャッシュの流れが厳しそうですね… 現在のところ大手金融機関から借り入れができているので、キャッシュが足りなくなることはないでしょうが。。。
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