ブラス、アイケイケイ、エスクリ 、テイクアンドギヴニーズ②

今回もブライダル業界4社の比較行なっていきます。 今回は過去の四半期(単独)の業績(直近含め5期分)をもとに、総費用線、及び損益分岐点を作製しました。

あくまでわたし(素人)が作成したものであるため、間違っている可能性があります。投資は自分自身の判断でお願いします。

どの企業もコロナの影響を受けており、平時の状況とは違います。でも何か得られることはないか、比較を行ってみます。 

ブラス

特徴

  • エクセルの近似曲線によると、変動比率は43.7%、固定費は12.7億円(四半期単独)
  • 決定係数も0.88と、かなり信頼できそう。
  • 損益分岐点図より、固定費は約50.7億円(≓12.7*4四半期)
  • 損益分岐点は通期売上:約90億円。
  • 目標経常利益額を10億円とすると、必要売上高は約108億円。 

アイケイケイ

特徴

  • エクセルの近似曲線によると、変動比率は41.7%、固定費は21.0億円(四半期単独)
  • 決定係数:0.99と、これ以上ないくらい信頼できそう。
  • 損益分岐点図より、固定費は約83.9億円(≓21.0*4四半期)
  • 損益分岐点は通期売上:約144億円。
  • 目標経常利益額を10億円とすると、必要売上高は約161億円。 

テイクアンドギブニーズ

特徴

  • エクセルの近似曲線によると、変動比率は17.9%、固定費は76.3億円(四半期単独)
  • 決定係数:0.70とそれなりに高い。
  • 損益分岐点図より、固定費は約305億円(≓76.3*4四半期)
  • 損益分岐点は通期売上:約371.8億円。
  • 目標経常利益額を10億円とすると、必要売上高は約384億円

エスクリ

特徴

  • エクセルの近似曲線によると、変動比率は47.4%、固定費は36.1億円(四半期単独)
  • 決定係数:0.52と…あんまり信頼しないほうがよさそう。
  • 損益分岐点図より、固定費は約144億円(≓76.3*4四半期:参考程度。)
  • 損益分岐点は通期売上:約274億円。
  • 目標経常利益額を10億円とすると、必要売上高は約293億円

数字で比較してみる

四半期決算より作成

この表を作るにあたっては、上記で示した通り、

  • 四半期単独の決算業績を使用していること(使用した期間は今日の一番上に記載)
  • 売上高に入力されているのは、今期の業績見通しからの値。
  • 目標利益額=目標経常利益額。全社10億円で統一しています。

4社を比較すると、テイクアンドギブニーズの変動費率が極端に低いことがわかります。 変動費率は低ければ低いほど限界利益を生み出してくれるので、 低いほど良いです。 

そう考えるとテイクアンドギヴニーズは他社よりも収益性が良さそうな感じですが、易感染固定費の金額:305億円が高すぎます。

損益分岐点売上高も370億円を超えており、通期成績で370億円を生み出さない限り赤字…。コロナ禍で結婚式を控えるようになってしまったカップルが多い中、これはかなり厳しい…。

対照的に、損益分岐点売上高が一番低いのはブラス。90億円を通期で売り上げることができれば黒字です。

今期の業績予想は114億円の売り上げを想定。達成できれば、 十分に黒字化できる水準です。 仮に現場の変動費率、固定費を維持できるのであれば、経常利益は13.6億円計上できるはず。

ただし現在のプラスの通期業績予想は経常利益8億円。今後固定費がかかるという意味なのか、変動費率が変わるという意味なのか、 またまた保守的に計算しているのか…

どうなるのかはわかりませんが、 upside は大きいと見ています。

また IKK も通期売上高180億円を見込んでおり、その際の経常利益は21億円と計算できます。しかしこちらも通期の予想は11.2億円。その差約10億円。

コロナウイルスを想定しているのか、こちらも保守的な予想である印象です。ただ IKK は 時価総額がすでに180億円あり、プラスの40億円程度に比べて4倍以上の大きさ。

株価のアップサイドがあるのはブラスだと睨んでいます。

最後にエスクリ。エスクリはそもそも決定係数が0.5と、あまり信頼がおける回帰直線ではないので、ざっくりなコメントになります。

限界利益率は4社の中で一番低く、固定費も144億円とかなり高め。今期の予想売上高224億円では損益分岐点売上高である274億円を上回ることができず 、国からの補助金など営業外の収益がない限り、かなり厳しい状況と言えます。。。

簡単にまとめると、

  • 通期の売上が達成できるのであれば、ブラス・ IKK の将来は明るい。
  • テイクアンドギヴニーズは固定費がかなり大きいため、売上を達成できても、営業利益率は上記2社にかなり劣る。
  • エスクリは赤字脱却がまだまだ先になりそう。

という感じです。大手は固定費がかなり多く、比較的規模の小さいブラス、IKK が躍進していきそうな勢いです。

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