【投資キソ知識】ROE って何なのさ!

企業の目標:ROE8%以上

不定期開催の株式用語の説明をするよ。私の理解している範囲でだけど。今回の株式用語は ROE!これが高いと企業は評価されがちです。

んで、日本の企業はとりあえず8%以上を目指しましょう!て言われてるみたい。なんでかって?アメリカの平均的な企業は13%らしいから。それに追いつくようにだって。ROEとは 日本企業、8%目標

はあ。でもなんで高い方がいいんでしょう?そもそも ROE って何だ?

今回もまず定義から見てみましょう!

ROE(あーるおーいー)

分類:財務分析

Return On Equityの略称で、和訳は自己資本利益率。企業の自己資本(株主資本)に対する当期純利益の割合で、計算式はROE(%)=当期純利益 ÷ 自己資本 × 100、またはROE(%)=EPS(一株当たり利益)÷ BPS(一株当たり純資産)× 100。

ROE(自己資本利益率)は、投資家が投下した資本に対し、企業がどれだけの利益を上げているかを表す重要な財務指標。ROEの数値が高いほど経営効率が良いと言える。

ROE|証券用語解説集|野村證券

…やっぱり分かりにくい!何なんでしょう?頭のいい人たちはこの文章を見ただけで、「あ~そういうことね!完璧に理解した。」でなるんでしょうか?

凡人の私には無理です。やっぱり例を挙げて考えてみないと。

投資用の家を買うときの ROE

やっぱり身近に考えられるような出来事じゃないと分かりにくいよね、ってことで、「家を買う」という例を挙げて ROE を説明してみます。

そんでもってここは投資をわかりやすく説明したいAloeLab!です。「不動産投資用の家を買う」という設定にしちゃいましょう。

例えば、5000万円の家を買うとしましょう。例えばあなたが5000万円持ってれば、現金一括ニコニコ払いができますね。そんならこの話は終わりです。

…でもたいていの人は5000万円、現金でなんか持ってない。だから基本的に借金をするわけです。

今回のケースでは、あなたが貯めたお金:1000万円銀行から借りたお金: 4000万円で家を買うことにしましょう。

そして購入した家ですが、年間300万円の家賃収入があるとしましょう。それで維持費とか管理費とか金利、税金の合計金額が100万円だとしましょう。

するとあなたは年間200万円利益が出るということになります。 

ここでROEの登場!!

 ROE とは、自分のお金に対して、どのぐらい儲けられたかを示す指標です。今回のケースでは、自分のお金は1000万円、儲けられたお金は200万円なので、

  • ROE=200万円÷1000万円=0.2=20%

という風に計算できます。

ちなみに、あなたが5千万円一括払いで家を買うことができる大富豪なら、今回のケースでは

  • ROE=200万円÷5000万=0.04=5%

という風になります。

なるほどね。 ROE についてだんだんわかってきました。

じゃあこの20%だか5%だかどっちがいいの?っていう話です。あなたはどう思いますか? ちょっと考えてみてください。

…まあ、この文章の初めで高い方がいいって言っちゃってるんですけど。じゃあ何で高い方がいいのよって言う話をこれからします。

ROEが高いとどうなの?

上のケースを比べてみましょう。 仮にどっちも自分のお金として5000万円を持っていたら、どうでしょうか? 銀行からもお金を借りられるとします。

ROE:5%さん

  • 自分のお金5000万円で、5000万円の不動産を一棟買う。 
  • 年間の利益は200万円。( ROE=5%)

ROE:20%さん

  • 自分のお金5000万円と、 銀行にお金を借りて、5000万円の不動産を5棟買う
  • 年間の利益は200万円x5棟=1000万円(ROE=20%)

さてどうでしょう? ROE5%さんと20%さんを比べてみると、年間の利益は5%さんが200万円しか儲けられないのに対し、20%さんは1000万円儲けられます

あなたならどちらになりたいですか?私なら ROE 20%さんですね。5%さんが5年で稼ぐ利益を、一年で稼いでくれるから!早くお金持ちになりたい

さて、ここまで投資用不動産の話をしましたが、企業でも同じです。 ROE が高いと、「自分のお金が少ない」状態でも、「たくさん儲けることができる」。だから ROE が高い企業が評価されるんですね。

みんな早くお金持ちになりたいですから。アメリカの企業のROEが高いのも、言ってしまえば借金を多くしてるから!

その借金をうまく使えれば、上の例のように成長のスピードを早くすることができるんです!何それ最高じゃん!

日本のこれから

かつて日本は「無借金経営が最善」とされる空気がありました。ていうか大企業の一部もそんな感じではあります。

それは1990年ぐらいにバブルがはじけて、倒産する恐怖をみんなが知ったから。だから借金を辞めようっていう空気になったんですね。

正直、インターネットがなくて、日本だけで成り立つような会社ならば、借金をしないでゆっくり成長してってもいいでしょう。

でも今世界はインターネットで繋がっているし、 そのぶん求められる成長のスピードも速くなりました。

世界に追いつくためにも、世界に追い越されないためにも、成長のスピードを上げるしかない。だから ROE を高めましょうよと言われてるわけです。

でもまあ、一度バブルを経験した日本企業は、なかなか借金するのに抵抗があるわけで、なかなか ROE も高められないというのが現実です…。

でも、私はそこにチャンスはあると思ってます。

みんなが渋る中、優秀な ROE を残す企業があれば、飛び抜けることができます。急成長して、株価上昇の恩恵に預かれるかも!

私の選んでいる銘柄の中ではロードスターキャピタルがそれですね。 ROE 25%超え! もちろん借金をたくさんしているからですが。

あなたはどう思いますか?

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