冷静でいること:本能を抑制する!

データで読み解く現代の事実!

今回は TED Talkの動画についてです!現実の世界と投資の世界…どんなことがリンクするでしょうか。

データをみると、いま世界は進歩しているのでしょうか?それとも後退しているのでしょうか?

Many people face the news each morning with trepidation and dread. Every day, we read of shootings, inequality, pollution, dictatorship, war and the spread of nuclear weapons.

多くの人たちが、毎朝ニュースを見て不安や恐怖を感じています。毎日のように発砲事件だとか、不平等、汚染、独裁政治、戦争、それに核の拡散に関する記事を目にします—

スティーブン・ピンカー 講演者

そういった講演で始まるこの動画。毎日のニュースでは、悪いことばかりが報道されます。毎日暗ーい気持ちになる、そんな人も多いのではないでしょうか?

講演者は、問いかけるわけです。「毎日のニュースがいうように、本当に世界は悪くなっているのか?」「私たちは本当に進歩していないのだろうか?」と。

過去と現在のデータを比較すると世界が良くなっているのは明らかです。動画の中のデータを一部抜粋すると、

  • 人類史のほとんどで平均寿命は30歳。今は世界平均で70歳以上。
  • 豊かな国でも250年前には子供の3人に1人は5歳の誕生日を迎えらなかった。
  • 200年前には世界人口の90%が貧窮。今では10%未満。

これ以外にも様々な点で世界は良くなっていると講演者は主張しています。冷静にデータをみれば、世界は良くなっている。ではなぜ、人は悪いことばかりに目を向けてしまうのでしょう?

講演者は言います。

人は思い出しやすいものに基づいて判断する傾向が強いからだと。

これを聞いていて、「ああ、株式市場も同じことがよく起きてるな」と思いました。ひとたび悪材料が出ると、それが長期的な業績に影響しないものでも、暴落が始まる。

「この株は終わった」と考える人が一気に増え、パニック状態に陥り、株価は暴落—。

たぶんこれは、いままで色んな株が、悪材料のあとに暴落してきたのを知っているから。株の良し悪しは個別の業績で判断すべきなのに、パニックになって周りが見えなくなる。

それが今までの歴史の中で何回も何回も繰り返されてきました。そんな「思い出しやすい記憶」から、暴落は引き起こされます。

人は、恐れることで生き残ってきました。

  • 高いところを恐れる。
  • 火を恐れる。
  • 雷を恐れる。
  • 暗闇を恐れる。

そういったところから距離をおくことで、命を守ってきたのです。

でもそれは、ただの本能。株式投資の上では、冷静に、個別に判断していかないといけません。本能は、邪魔です。

本能から来る恐れを堪え、冷静に判断してこそ、利益を得られます。私は、本能を抑え、常に冷静でいる投資家でありたい。この動画を見て改めてそんなことを思いました。 

あなたは、どう考えますか?

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