【決算説明会レビュー】ソフトバンクグループ決算説明会で思ったこと。

この記事のまとめ

  • ソフトバンクグループは「投資家ではなく資本家」!
  • 資本家として、未来に投資する!投資先は「AI」
  • 魅力的で割安だけど、私自身は現状投資しない

ソフトバンクグループって?

ソフトバンクグループ。 社長:孫正義氏。時価総額10兆円超え(2021年8月現在)。会社としての立ち位置:金銭的リスクを取る資本家。

私が簡単にまとめるとするなら上のような感じ。というか決算説明会の動画を見るまで、孫正義社長率いるこの会社は、投資家集団だと思っていました。

でも、動画の冒頭、孫正義社長が強調していたのは、「我々は投資家ではなく、資本家である」ということでした。似て非なるモノだと。

それじゃあその二つはどう違うのか?ということですが、孫正義社長によると次のように分けられるそうです。

投資家資本家
利益を追求することが目的 革命を起こすことが目的
お金をつくる未来をつくる
参考:2022年3月期第1四半期決算説明会

ソフトバンクグループは投資家ではなく資本家。お金がない、お金が足りない発明家に対して、ソフトバンクグループが金銭面でリスクを負うことで、未来をつくる!

そういうような信念を持ってやられている会社だという説明でした。

この動画を見るまでは、今まで事業家として活動してきた孫正義さんが、どんな風な信念を持って今の事業をしているのかがわかりませんでした。

でもこの動画を見て、「ああやっぱりこの人は壮大なビジョンを掲げて突き進む人だ」ということを改めて感じました。

日本マクドナルドの藤田田さんにアポなしで会いに行った、当時高校生の孫正義さんと変わらない情熱をもってソフトバンクグループを運営しているのだなあと感じました。

話を戻します。

ソフトバンクグループは現在ビジョンファンドという、「持っている資産を未来に投資する」ファンドを持っています。

そのファンドはおもに、「未来のAI革命の種」にお金を使っています。どのぐらい使ってきたのかと言うと…?

2022年3月期第1四半期決算説明資料より

 具体的な金額は明らかにされませんでしたが、世界の未上場AI企業の資金の10%を使ってきたそうです。 

ウィキペディアのソフトバンクビジョンファンドの項目を調べてみると、2019年までの投資総額は917億ドル。1$=100円で計算するなら、9兆1000億円!

ソフトバンク・ビジョン・ファンド 

まあもちろんこの数字は正確ではないかもしれませんが、未来にかけている、ソフトバンクのスケールのの大きさがわかります。

実際儲けられてるの…?

でもでも、資本家って言ったって、やっぱり儲けているかどうかは大事。今後出資するお金も必要になってくるし、やっぱりお金がないとどうにもならない。

実際ソフトバンクグループは儲かっているんでしょうか?

孫正義社長は動画の中で「四半期の利益を追求しても意味はない」とおっしゃっていました。まあ5年10年先の未来に投資しているので妥当と言えます。

ですからここでは、ソフトバンクグループが抱える会社の時価総額をレースに利益がどれだけあるか考えてみます。

2022年3月期第1四半期決算説明資料

このグラフはソフトバンクグループが抱える会社の時価総額の推移を表しています。濃い青色のグラフは、すでに上昇している株で、実際に株価がついています。

ピンク色のグラフはまだ上場していない株。これらの価値は上場している株よりも、価値がまだうまく評価されていないと言えます。

上場している会社の比率はなんと87%にものぼり、全体の時価総額26.5兆円のうち、23兆円この金額を占めています。

ソフトバンクグループの時価総額が11兆円ぐらいなので、もしソフトバンクグループを11兆円で買収しても、上場株式の時価総額だけで12兆円もお釣りがくるということになります。

凄まじい…

また現在投資している会社として、

  • Yanoija:AI×旅行(韓国ナンバーワンの旅行プラットフォーム)
  • Klarna, :AI×フィンテック(クレジットカード不要の分割払い可能システム)
  • AutoSpace: AI×ロボット倉庫(グリッド型ストレージ倉庫管理システム)
  • Swiggy:AI ×デリバリー(インド大手デリバリープラットフォーム)

という会社を上げ、今後も AI の投資を加速させていることを示唆させました。 まだまだソフトバンクグループの成長は加速していきそうです…!

では投資しますか?

非常に魅力的な投資先ではありますが、現在のところソフトバンクグループに投資する意欲は私にはありません。

理由は単純で、「私には理解できないから」。

インターネットが発達していった1990年から現在までのように、今後も AI が社会に及ぼす影響は計り知れないでしょう。

そういった意味で AI に投資する需要は、今後もますます高まっていくに違いありません。孫正義社長も言っていたように、「まだ入り口」ですから。

ただし自分の信念として、「自分のわからない範囲には手を出さない」というものがあります。

ソフトバンクグループの抱える会社は確かに魅力的ですが、「どんなデメリットがあるか」私にはとてもじゃないけど判断できない。

指標的にも PER は7倍台と、割安な状態が続いているソフトバンクグループですが、私は投資をパスしときます。

でもでも、「今後の世界がどうなっていくか、 AI 革命がどんな風に進んでいくか」を想像するために、ソフトバンクグループには注目していこうと思います! 

まとめ

  • ソフトバンクグループは「投資家ではなく資本家」!
  • 資本家として、未来に投資する!投資先は「AI」
  • 魅力的で割安だけど、私自身は現状投資しない。わかんないから。

コメント

タイトルとURLをコピーしました