会社の現在の状況!
前回、三協フロンテア2022年3月期第1四半期の決算短信の表紙:業績を見てきました。そこでほぼ6割から7割の欲しい情報は手に入ります。
ただ1ページ以降も、重要な情報がまだまだ沢山あったりするので、今回はその先について見ていきましょう!
表紙②注意事項のページ。
ここには、この決算書を読むにあたっての注意事項が書いてます。例えるなら、「家計簿の書き方を変更しました!」という感じ。
だから初めのうちは読めなくても全然大丈夫。ていうか私もあまり気にしてはいないです。
会社を分析するとき、まずは重要になるのは業績!家計簿をつける時に重要なのは「どれだけお金の収入があったか/どれだけお金を使ったか。」でしょ?
木を見て森を見ずにならないように。だからここら辺の細かいことは、後から興味が出たら学べばいいわけです。
黄色のマーカーで印したところは、「家計簿の付け方ちょっと変わるよ」ということを意味しています。財務分析に慣れたら、こういう細かいことを気にしてもいいでしょう。
目次:1ページ目
目次のページです。特に解説することもないんですけど。 目次があるんだねってことで。黄色のマーカーで記しているところが今回主に見るところです。
本文開始:2ページ目
いよいよ本文です。ここから一気にムズカシイ日本語が増えてきます。気合い入れていくぞ!…とは別にならなくていいです。 私も長い文章を読むの得意じゃないし。むしろ嫌いだし。
だから集中して読むところを決めましょう。私が注意して読もうとするのは赤で囲ったところ。次に薄い黄色で囲ってあるところ。
順番に見ていきましょう!
まず(1)の灰色のところは、日本経済の見通しとかに関して書いており、ほぼ全ての会社で同じようなことが書いてあるので、流し読みで大丈夫です。
次の段落。赤で囲ってあるところ。ここはそれぞれの会社の状況について書いてあるところです。集中してみましょう。
三協フロンテアは、
- コロナ禍だったけど、展示場に来てくれた人が多かった!
- 逆にホームページにいっぱい人が見に来てくれた!
- ワクチン接種会場とか、逆に需要が高まるものもあったよ!
というふうなことを書いています。
三協フロンテアはホームページがぶっちぎりでおしゃれ。そんで見やすいので、競合他社を引き離すのは何となくわかります。
また「Mobile Space」というコロナに対応できる商品なので、それも時代に合って、注目を集めているようです!
次の段落。灰色のところ。ここは1ページ目で見た数字を日本語で書いているだけなので、別に見なくていいです。見づらいし。
で最後の段落。赤で囲ったところ。今回は鋼材価格に関する心配なところを書いています。もしかしたら会社の成績に影響するかもしれないので、価格の推移は見といた方がいいかもね。ぐらいに思っときます。
(2)以降はまあ見ても見なくてもいいかもです。次のページで詳しく確認できるから。 むしろ3ページ目を先に見て、なんか確認したかったら戻ってくる。ぐらいの感じがいいかも。
3・4ページ目:貸借対照表
いよいよ決算書中身の目玉のページです。ここには会社がどのぐらいお金を持っているか、どのぐらい借金があるか書いてます。
で、その「資産と借金」を「前年と今年の同じ時期」で比べている。というページです。
何かわからない単語ばっかりで、初めて見る人は「嫌だな!」 と直感的に思うでしょう。私もそうだったので…
でもまあ、自分がもし婚活するとして、
- 年収がいくら
- 土地をどのぐらい持っている
- 借金がこのぐらいある
みたいなデータ、相手から全部もらえるとしたら、見ますよね?だって結婚するかもしれないから。
企業を選ぶのもそれと大体同じです。自分の金を預けるんだから、結婚するのとほぼ同じ。だから頑張ってみてみましょう!
…とは言ったものの、一つ一つ言葉を追っていくのはあまりに疲れるので、金額の大きいところだけ集中してみて行きます。
私が見るなら黄色のマーカーを付けたところ。
色々抜粋して書いていくと、
- 会社の現金が8.5億円ぐらい減ったんだなあ。
- 営業未収入金:まだ回収できてないお金があるんだな。それが9億円ぐらい。さっきの8.5億円とほぼ同じだ。現金が減った理由はこれかな?
- レンタル資産が240億円。三協フロンテアのユニットハウスの在庫かな。
- 土地も100億円ぐらいある。
- 短期借入金:1年以内に返さないといけないお金が5億円増えてるなあ。
- 長期借入金:逆に長期で借りているお金が5億円減ってるなあ。短期借入金と長期借入金で相殺かな?
というような感じで見て行ってます。 三協フロンテアは資産の合計額が640億円ぐらいあります。 今回の値動きは10億円以下とかなので、大きくはないですね。だからそんなに気にするところもありませんでした。
5・6ページ目:損益計算書
家計簿にあたるページ。どれだけ収入があって、どれだけお金を使ったか。そんでどれだけ利益があったかが書いてあるページです。
また婚活の話をしますけど。結婚相手が自営業で、「年収1億円ある!」って言っていたとして、「やばい玉の輿じゃん結婚しよう!」と考えるのは気が早い!!
だって経費が2億円かかってるかもしれないからね。1億円の赤字の人の可能性もあるからね。だからここら辺も集中して見てみましょう!
…とはいっても、表紙ですでに成績は見てあるので、大体の成績はすでにわかっているわけです。
だからこのページでは、「儲けるためにどれだけお金を使ったのか?」を細く見ます。基本的には去年と大きく変わったところを見る。これはさっきと同じ。
でも場合によっては、「大きく変わっていないところも見る。」なんでかって?具体的に見てみましょう。
まず売上。去年の同じ時期よりも20億円ぐらい、多く儲けている。なんとなく良さそうですね。でも気にしなきゃいけないのは、儲けるためにどれだけお金を使ったか。
「売上が去年の2倍になったよ!かかったお金(原価)は10倍になったけどね…」じゃあお話にならないかんね。
だからその下の、売上原価を見る。そうすると5億円ぐらい原価が増えているのが分かります。これがいいのか、悪いのか?ということです。
こういう時は、パーセントを見ます。売上に対して原価がどのぐらいかかってるかの割合。エクセルとかスプレッドシートとかで計算するのがいいです。
こんな感じで。比べてみると、今回は3%原価率が低下してます。売上を増やした時に、かかったお金が少なくなってる。いいじゃん!! いろんなコストカットとかしたのかな?
みたいな感じで、数字を比べてみる。
次に、販管費及び一般管理費。これは社員の皆に払う給料とかの項目。売上は20億円ぐらい伸びたけど、働く人に払うお金は0.7億円ぐらいしか増えてない。
新卒採用でで人が増えたから、たぶんそれの影響かな?給料はそんなに上がってないみたい。もしかしたら今後上がるのかもしれないけど。
ここまでわかったら、売上高 -(売上原価+販管費及び一般管理費)=営業利益となるわけです。営業利益っていうのは、かかったお金と、給料を支払った後に残る利益です。
今回の決算短信では、細かいことはわからないけど、原価低くなったから、去年よりも利益を増やすことができたよ!ということがわかります。
他に気になったのは、受取配当金。去年がほとんどなかったのに、今年は2億円受け取っている。去年どっかの株を買ったのかな?みたいなね。
または法人税、住民税しっかり払ってますね。利益がめちゃくちゃ伸びたので、税金が上がってるのもしょうがないですね。
という感じ!これで決算書の確認はほぼ完了です!少なくとも私が見てるような情報は、これで得られました。
どうでしたか?意外とあんまり見るとこないでしょ?
途中計算が出てきて「イヤだ!!」ってなったそこのアナタ。ご安心ください。これまたバフェットコードさんが細かく計算やってくれてます!
無料版だと3年分しか見れないけど。それでもものすごい情報ツールです。決算書と見比べながらデータを見ていくとかなり効果的です!
また最後バフェットコードさんの宣伝みたいになっちゃいましたけど。このブログとは 一切、お金のやりとりとかないので。笑 そもそも私も無料で利用してますし…
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