【投資先アイデア】上場年数と不動産含み益

100年以上続いている老舗企業が世界一多い国、日本。何十年も昔に土地を買って、それを今の今まで保有している企業は、含み益半端ないんじゃない?という疑問から、上場年数の長い企業の有形固定資産含み益を調べてみることにしました。

使うのはおなじみ、バフェットコード。

今回は資産バリュー株を探してみたかったので、

  • 上場年数が70年以上の会社
  • 有形固定資産が時価総額よりも大きい会社

という条件を設定し、検索しました。2021年12月現在145件がヒットします。

ちなみに上場上場年数が70年以上としたのは、上場72年以上の会社が存在しないからです。

もちろん100年以上事業を続けている会社はたくさんありますが、戦後、現在の証券取引所が再開されたのは1949年から。1949年を一年目とすると、上場上場年数は最大で72年となるのです。

以下では、私が気になった銘柄をピックアップしてます。

日本甜菜製糖【2108】

【にほんてんさいせいとう】(私は読めませんでした…)創業は1919年。今年の事業年度はなんと124期目! 創業当時は北海道製糖株式会社という名前でした。

名前にも入っている通り、 砂糖の製造販売を行っている会社。ただし砂糖事業は利益を生み出していません。飼料や不動産賃貸収入が主な利益源となっています。

有価証券報告書:賃貸等不動産の含み益を見てみましょう。帳簿上では約70億円ですが、現在の時価は190億円以上。含み益は120億円もあります。 

今期に限ってはここまで業績は順調に推移しており、ややお買い得感は薄れていますが… 

同社2022年3月期第2四半期決算説明資料より。

近畿車輛【7122】

創業は1920年。鉄道車輪を製造する会社としてスタート。 現在は鉄道車両製造の専業として事業を行っています。

保有不動産の現在の時時価は…

簿価約15億円に対して、時価は100億円!85億円ほど含み益があります。

現在の時価総額は約68億円なので、保有する不動産だけでそれ以上価値があるということになってしまいます…

ちなみに不動産賃貸事業も行なっており、昨年度の営業利益は6.2億円でした。

売上に占める割合は全体の1.6%にすぎませんが、利益は全体の45%を占めます。近畿車輛が事業を行えるのも、不動産賃貸収入が毎年安定的に利益を生み出すからですね。

日新【9066】

1938年創業。当時の社名は日新運輸株式会社。 主な事業は物流・旅行・不動産賃貸。2021年3月期は、コロナにより旅行事業売上が92パーセント減という大幅な減収となりましたが、 それでも黒字を保ったのは、 安定的な不動産賃貸収入があったことも一因です。

時価総額は現在290億円程度。 PER も6.0倍、配当利回りも3.8%あります。 

気になる保有不動産の時価は…

簿価46億円に対して、期末時価は257億円と、200億円以上含み益があります。

前述の通り2021年3月期は旅行事業が赤字となり、利益をかなり少し下げています。コロナ収束後は回復が予想されるので、今仕込んでおくのはアリかもしれません。

ちょっとしたまとめ

上の三社は企業は、PBR0.4倍以下の、資産価値よりもかなり時価総額が低い企業です。いくら日本株が人気がないとはいえ、保有する資産よりも事業が評価されていないとは…何とも言えない気持ちです…

何見直されて株価が上昇するか、TOBされるか、MBOが行われるか…いずれにしても、早めに株価が是正されればいいなと感じました。

まあ、私は保有してないんですけどね…

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