貯金後の投資戦略!本多静六④

恩師からの教え!鉄道山林を買いまくれ!

給与天引きの生活を続けたおかげで、投資する資金を得た本多静六。ブレンタノ博士の教えにしたがって、鉄道株を買いました。

はじめ30株で買ったものが、後に300株となり、2.5倍の価値をつけた頃、政府が買い上げたそうです。

続いて本多静六は秩父の山奥の山林買収に着手。これもやっぱり博士の教えに従ったもので、なおかつ本多静六が学んでいた学問にも関係が。(静六は「公園の父」として日比谷公園などをつくった。)

当時、秩父の山奥は国内でも有数の天然美人の宝庫。でも鉄道からは遠くて道路もほとんど皆無。だから誰も引き取ろうとしなかった

でも本多静六は違った。この宝の山(文字通り)がこのまま朽ち果てる理由はない朽ちてしまうにはあまりにもったいない。そう思って売値で買った買いまくった

後から三井・三菱という財閥が同じような理由でここを買いに。本多静六はその時にはすでに、

8000町歩=8000*9917m2=約7900万m2!!東京ドーム1680個分の面積!!

もの山林を買いつけていた。

やっぱ資産家は安い時に大量に買う、というのをやってますね。それにしても山を買う。スケールでかいですね…。

※ ちなみに1町(9917.36m2)は1ヘクタールに非常に近い値であることから、日本においては面積の単位のメートル法への移行はスムーズに行われた。

Wikipedia より

メートル法への移行は背景にこんなことがあったんですね。勉強になります

そうこうしているうち、日露戦争後の好景気がやってきた。それに伴って、木材需要が増え、木材価格は爆上がり!

過去のデータを見ると、戦争時は買いであることを歴史は示しています。本多静六も期せずして?好景気の恩恵にあずかりました。

これを機に本多静六は一躍成金となりました。1/4天引き生活を継続しても、金の使いどころがなくて困るというぐらいだったそうです。

…この頃から本多静六は、お金をどんな風にとらえたらいいのか、考えるようになったそう。

お金ってなんだろう?本多静六の考え!

本多静六は考えました。お金を持つことは良いことなのだろうか?それとも悪いことなのだろうか?その答えは存外、簡単に見つかったみたいです。あくまでも…

  • 自力によって稼いだお金
  • 筋の通った正しいお金

それであれば全く問題ない。人から羨ましがられたり、わけもなく非難されたりすることもあるけれど、正しいことをして稼いだお金ならば全く問題ない。そう考えるようになりました。 

またお金が増えることに関して本多静六は次のように言っています。

お金の貯まることは、雪だるまと同じだ。初めは小さい。大きくすることにとても苦労する。しかし中心になる玉ができると、いとも簡単に大きくなってくる。

お金も同じ。まずは100万円貯めなさい。それが300万円になり、500万円になり、1000万になり、2000万円になる。

そうなれば金が金を生み、金が余裕を生む。金が余裕を産めば色んな新しい考えが生まれる。新しい考えが生まれれば、いろんな投資口が見つかる。

ここまで来ればお金はもう独り歩きする。自分のびっくりするほどに。

本多静六 引用・参考

金銭面で苦労しなくなれば、それが心の余裕となり、新たなアイデアが生まれていく。そうしたアイデアが次の富を生む

お金の好循環が生まれるんですね。資本主義において格差が開いていくのも、富を持つものに余裕があり、お金儲けがどんどんできるようになっていく…まさにこういうことが根底にありそうです。

本田静六がドイツから帰ってきたのが25歳。そこから助教授として働いて15年。その頃には大学の給料よりも貯金の利子や株式投資の配当の方がずっと多くなった。また六十歳近い頃には、多くの不動産、山林を持つまでになった。

しかもこれには

  • 自分が無理をしていなかったこと。
  • やましいことをしていなかったこと。
  • 生活に余裕が生まれるにつれて、勤務の方もますます真面目に取り組んだこと。

がプラスの要素としてありました。

自分にとっての学問と教育が、遊びとなる本当におもしろく、人一倍働くことができた。本当に良かった。

本多静六

と語っています。素晴らしいことだと思います。

最近、FIREという言葉が流行ってるようです。その根底にあるものは、今の辛い仕事から逃げたいという思い私もその気持ちはよくわかります。

しかしです。2億円3億円、資産を築いている方が、それでもなお、サラリーマンを続けていたりされます。その方のブログを見てみると、

  • 若い時よりも仕事を楽しめるようになった
  • 部下の成長を見るのが楽しい

など前向きな意見も見られます。

本多静六のように資産を築くことで経済的自由が得られ純粋に仕事を楽しむことができているのだと拝察します。

それも人生の素晴らしい過ごし方の一つだと思います。自分もいつかそんな日が来るのかしら。答えはまだ分かりません。もちろん来るといいけど!まずは資産を築くことからですね笑

莫大な富を築いた後でも、お金を持つことについて考え続けた本多静六。

  • 彼の金融リテラシーの高さ。
  • 金持ちになっても生活を変えなかった意思。

現代の私たちも学ぶべきところが多いですね。

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