ロードスターキャピタル、東証一部に市場変更申請

ロードスターキャピタルが東証一部に市場変更申請を行いました。

  • なぜ今のタイミングで?
  • なぜプライム市場申請ではなく、東証一部?

等の疑問を整理するために、私なりの考えをまとめていきたいと思います。

なぜ東証一部の市場変更申請?そのままプライム市場を選択すればいいんじゃないの?

その答えは、たぶん、「プライム市場上場に関する審査期間を伸ばすため」です。

マザーズ市場から2022年4月4日のプライム市場上場をするためには、2021年9月1日から2021年12月30日までにプライム市場を選択する申請を行う必要がありました。

もっとも、プライム市場に上場するために必要な標準審査期間は3か月。ということは、実質10月にはプライム市場を選ぶか、グロース(もしくはスタンダード)市場を選ぶかを決定していなければなりませんでした。

東京証券取引所ホームページより

ただし、これには上記の通り例外があり、「選択期間(2021/9/1~2021/12/30)において市場変更審査を行っている会社には、その審査終了まで新市場区分の選択申請を猶予します」とあります。

ロードスターキャピタルは本日(12/8)申請を行ったので、その審査が終了するまでの期間、新市場区分の選択申請を遅らせることができます。

じゃあ今回の「東証一部に市場変更する」ときの審査って、どのくらいの期間が必要なの?ってことですが、日本取引所グループには、以下のように書いています。

東京証券取引所ホームページより

上記資料によると3か月。

また、新規上場からの経過年数が3年未満であり、かつ一部指定及び市場変更対象会社の上場以降の組織体制や事業内容等に大きな変化が見られない場合については、審査期間を2ヶ月とすることが可能です。

とあります。

東京証券取引所ホームページより

ロードスターキャピタルは上場後3年以上経過していますし、事業内容にもほぼ変化がないので、2か月の審査期間になるのかな?と個人的には思います。

じゃあ2か月伸びたことで、東証一部に市場変更できるの?プライム市場に上場できるの?というのが次のポイントです。

東証一部に市場変更できるかどうかについて考えます。マザーズから東証一部に市場変更するためには以下の条件を満たす必要があります。

東京証券取引所より

ロードスターキャピタルはほぼすべての項目でクリア(のはず)。ただし、時価総額:250億円以上、ココがただ一つ、満たせていないポイントです。。。

ロードスターキャピタルの時価総額は12/8現在、199億円(自己株式調整なし)。上場基準を満たすにはあと50億円伸ばすことが必要です。

それは株価で言うと1200円ぐらいを達成する必要があるということ。年初には達成していましたので、何かきっかけがあれば達成できそうな感じではありますが。。。どうでしょうね。

ただ「きっかけ」の希望はあって、それは今期の業績はここまですこぶる順調だということに起因します。おかげで上方修正も視野に入っていますし、増配だって可能性があります。

ここ2年ほど12月に上方修正を出しており、今期も12月中に発表するかもしれません。

そこでもし、個人投資家の注目を集めて、株価1200円を東証一部市場変更の審査中に達成できるのであれば、東証一部上場、ひいてはプライム市場上場が視野に入ってきます。。。

東証一部に上場できれば、プライム市場上場のハードルはかなり下がります。なぜなら時価総額の縛りがなくなるからです。

東京証券取引所ホームページより

上記の通り、東証一部に上場してしまえば、 プライム市場に上場するために、時価総額250億円以上を維持する必要性は無くなります。

ロードスターキャピタルについて思うこと

ご存知の通り私は株主であり、ロードスターキャピタルがプライム市場に上場できる可能性があるなら是非ともトライしてほしい。

また岩野社長が言うように、ロードスターキャピタルはプライム市場に上場できる実力のある会社だと思っていますし、それが時価総額が足りないというだけで排除されるのもなんだかなあという気分です。

所詮、株価は水物で、会社がコントロールできる所は限られている、と思いますので。

そして、今回の東証一部に市場変更が成功してもしなくても、私の考える企業価値が変動するわけではないです。一部(プライム)上場企業になったからといって、プレミアムが付くわけではない、と思います。

ですので、株価が上がればそれはそれで嬉しいですし、仮に下落してしまったとしても、安く買えるのであればそれはそれで OK というスタンスです。

どんな結果になるか、引き続き注視していきたいと思います。

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