いちごオフィスリート投資法人2021年10月期:今後の見通し

2021年12月14日、 いちごオフィスリート投資法人が2021年10月期の決算短信をリリースしていますので、内容について確認します。

決算説明資料

いちごオフィス投資リート法人は決算説明資料を開示していますので、 その内容を中心に東京の不動産投資環境について見ていきたいと思います。

決算ハイライトには以下のように書いてありました。

決算説明資料より

注目したいのは、

  • 不動産の売買価格は依然として高止まり。
  • 物件売却においても良好な環境が継続している

というところ。 また当投資法人は決算説明動画アップロードしていて、その中でも東京都心のオフィスは非常に需要がある、という話をしています。 

http://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ichigo-o-s3/IchigoOffice_20211214_32.mp4

また当法人が保有している中規模オフィスビルに対しては、マーケットにあまり物件が流れていないこともあり、「購入させてください」引き合いも多かったとのこと(今期は売買していない)。

また、当投資法人においても、「中規模オフィスの購入は難しい」状況が続いているということも発言されています。 

東京都心のオフィス売買市場に関しては引き続き活況である、なかなか安値で買えないという状況であることが分かります。

個人的には賃料を増額できている物件が増えていることも気になります。

中規模オフィスの需要

いちごオフィスリート投資法人の成約面積・解約面積を月ごとで表しているグラフが以下になります。

2021年は緊急事態宣言などの影響もあり、成約・解約の動きもあまり見られなかったということがわかります 。ただし説明動画では、10月以降は再び活発化してきているとのこと。今後の市場の動きに注目したいですね。

いちごオフィスリート投資法人の不動産含み益

当投資法人も、保有する物件の80%は東京首都圏に集中しており、用途別で見ればほぼ100%オフィスとなっています。

また上記の通り含み益は約400億円程度となっており、取得した金額の約2割となっています。 ケネディクス・オフィス投資法人も保有資産簿価4200億円に対して含み益が1000億円弱だったので、だいたい同じような割合ですね。

ロードスターキャピタルは4割から5割が含み益(岩野社長談:ラジオ・相場の福の神で発言https://www.aloelab-alopur.com/lc-23/)。持っている物件数が1/4しかないとは言え、ロードスターの凄さがわかります。

 また中規模オフィスがなぜ魅力があるのかについて分かりやすいスライドを作っていたので、紹介させていただきます。 

個人的に中規模オフィスの投資魅力として気になったことは、

  • プロが運営していない物件が多いこと≒ 玉石混合となることで、プロが高い利ざやを得ることができる。
  • 大規模な改修工事の実施容易≒耐震工事をすることで、大きな付加価値をつけて再販売できる

上記の2点です。

古ビルを改修して高く売るというビジネスモデルは「アルデプロ」でも見ました。まだまだ参入者が少ない業種のようで、プロが高い利益をあげられる構図はしばらく続くのではないかと思います。

ロードスターキャピタルにも期待したいところです…!

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