グレイステクノロジーと不適切会計とこれから

グレイステクノロジーのこれまで

グレイステクノロジー。1年前、過去に私が投資していた会社です。2021年3月期は売上26.9億円。営業利益率43%。日本でもトップクラスの高収益企業です。基本情報は以下。バフェットコードさんより。

何をしている会社かというと、マニュアルを作る会社。マニュアルと言っても、家電製品とかに入っている取扱説明書とかではなく、例えば企業の製造工程などを文字化したり、単語を統一して誰にでも製品を扱えるようにする、といった類のマニュアルです。

e-manual|サービス紹介|マニュアルコンサルティングのグレイステクノロジー
グレイステクノロジーのe-manualについて詳しくご紹介します。グレイステクノロジーは、コンサル型・提案型のスタイルにより、お客様が本当に求めるマニュアルをご提供できます。

ぱっと見、そんなマニュアルって需要あるの?ていう感じです。。が、製造業に関して言えば、人材不足や今いる人材の高齢化とが相まって、技術を次の世代に伝える、という意味でのマニュアル制作が求められることが多いようでした。

グレイステクノロジーのマニュアル制作は「ファブレス」を基本としているのが特徴。マニュアルの企画作成(企業へのコンサルティング)、マニュアルを制作した後のクラウド上での管理を主な事業とすること。それによりマニュアル製本などの生産施設を持たないことで、前述の通り利益率が40%と高い収益をあげています。

製造業でありながらファブレスで高い利益率を上げる、「キーエンス」と似たビジネスモデルともいえそうです。

上場後、株式市場の評価は高く、また同社の売り上げは加速も加速。事実、2021年3月期まで cagr 年率33.7%で成長していきました。

また営業利益率の上昇も伴っていた成長であったため、 2016年から 2021年にかけて、テンバガーを達成します。

株価下落

しかし、2021年に入ってから株価は下落基調となります。考えられる理由としては、以前に比べて成長が鈍化したこと。PER も最高で150倍を超えており、株式市場の高い期待に答えられなかった。

そしてそれに追い打ちをかけたのが、 2021年4月に松村会長が逝去されたことでした。松村会長の描く未来に大きな期待を寄せていた株式市場、一気に悲観的なムードとなりました。

その後グレイステクノロジーは株式分割を行いましたが、下落に歯止めはかかりませんでした。 

そして2021年11月、株価は暴落します… 11月9日に予定されていた第2四半期の決算発表が、自社の不適切会計によって突如延期になったからです。

現在は過去のピークから85%も株価は下落してしまいました。不適切会計がどのようなものだったのかどちらかになるまで、上昇のきっかけすらつかめない状況です。

「不正会計ってどんなことをやらかしちゃったの??」と思うところですが、私にはあまりわかりません…

強いて挙げるならば、過去の決算資料を振り返った時、貸借対照表上の「売掛金」の項目がやたら金額が高かったこと。

同時期の売上が約9億円そこらですから、13億円という売掛金の存在は、今振り返ってみるとちょっと異常な気がします。。。

としこの売掛金が「売上の飛ばし」として使われていたなら、粉飾決算ということになってしまいます。

 PL 的にも 営業キャッシュフロー的にも、グレイステクノロジーを「優良企業」と思っていた私。今回の適切会計にはとても驚きました。早急に内容について明らかになることを望みます。

グレイステクノロジーのこれから

…と、ここまでグレイステクノロジーの今までについて振り返ってきましたが、投資家である以上考えたいのはその先のことです。

つまり、「グレイステクノロジーはこれで終わってしまうのか?」ということです。

事業の育成についてちょっと考えてみたいと思います。

グレイステクノロジーのマニュアルを使っていた会社にとって、今回の不適切会計はマイナスでしょうか?グレイステクノロジーとの契約を打ち切るほどの影響力はあるでしょうか?

実際にマニュアルを使っている会社ならば、即座に契約を打ち切る、ということは考えにくいです。

だってマニュアルはマニュアルですから。制作した企業が間違った会計を行っていようが、マニュアルの品質が良ければ、導入企業はそのマニュアルを使い続けるはずです。

同社の主力製品であるe-manualや、取引社数、一社当たりの売上高など、年を経るごとに伸びてきました(取引社数は戦略的に一時減少させた過去有り)。

でも、2022年第一四半期では、利益率の高い MMS 事業(e-manualの管理など)が大幅な減収となっていました。これが営業利益を押し下げる大きな原因ともなっていました。

これをどのように改善していくのか?というのが2022年第2四半期の注目すべきポイントでしたが、 今回の不適切会計問題で、発表は先送りとなってしまいました。

今回の不適切会計がどのような内容だったかにもよりますが、同社のマニュアルは、高い評価を得ていると考えています。

ですから、この問題を乗り越えた後に今まで通りの成長を続けていけるようであれば、今回の大幅下落は「買い」です。…が、まだ確証は持てない状況です。

とりあえず今回の問題がどのようなものだったのかはっきりしてから、 投資を検討していけたらなと思います。

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