あなたは気づける?!超優良企業に潜む罠!失敗談FD③

優良企業への投資!!

私が過去700万円損失を出した銘柄についての失敗談その3回目。私が当時素晴らしい!と思って投資していた、ファインデックス。、今回はその当時の業績について書いていきます。

私が投資していた当時(今もですが)、ファンデックスの主力製品は「クライオ」と呼ばれる”病院の様々なデータを一括管理できる”というものでした。

2020年3月期有価証券報告書より

その製品は「病院に無いと困る!」というほどの人気ぶりで、多くの病院に採用されていました。投資していた当時ですら、国立大学病院のシェアは70%以上!

ファインデックスのホームページより !
ファインデックスのホームページより 

企業が売り出している製品が市場の70%のシェアを占めている !

「これって素晴らしいことじゃない? あのトヨタ自動車だって日本のシェアは50%程度。ファインデックスの活躍している市場はもちろん自動車産業よりも狭いけど、ほぼ独占的だ!

そう私は考えました。しかも、病院は基本的に一度システムを導入すれば、よっぽどのことがない限りシステムを変えようとはしません。 

理由は手間がかかるから。

私たちが一度銀行口座を開いたら、あまり変えないのと同じです。一度銀行口座を解約して、新規に契約を結び直すのは手間がかかりますから。

そういった意味では、「顧客を独占できる」と言う堀をもったビジネスと言えると思います。素晴らしい会社です。

じゃあなんで投資が失敗だったのさ!

理由は簡単。

会社の成長の速度が、緩やかになったから!

です。

どういうこと?売上利益を見てみましょう!

バフェットコード様より!ファインデックスの売上高・利益推移

ファインデックスは2011年から2014年にかけて、毎年20%ほどで成長していきましたその間、営業利益率は25%以上、純利益率も20%を超えていた、超優良企業だったのです。

しかしその成長はずっと続くものではありませんでした。右の利益の棒グラフを見てみましょう。

私が投資をし始めた2015年から、売り上げは多少伸びているものの、2020年12月まで営業利益・純利益は2014年の水準を回復できていないことが分かります。

「2011年から2014年にかけての成長スピードはもう見込めない」

そう市場に判断されたファインデックスは、2014年年末の株価をピークに右肩下がりとなっていきました。。。

ファインデックスは2020年12月期の成績を見ても、

  • 営業利益率は15%以上!
  • 純利益も10%以上!!
  • 自己資本比率80%以上!!

の超優良企業です。これは揺るぎない事実。会社として大成功を収めたと言えるでしょう

しかし、投資の世界においては、株価が上がるかどうかと会社自体が超優良企業 であることは別問題。超優良企業に投資しても、時期が悪ければ全く利益のあげられないこともあるのです。

ファインデックスの場合。仮に成長を続けていた、2011年から2014年にかけて投資を行っていれば、株価は20倍になっていました。

しかし私の投資した2015年~2019年のタイミングでは、すでにファインデックスは国立病院の70%を事実上独占していました。そう、もはや大きな成長の余地は見込めない状態だったのです

こんな風に、どんな優良企業に出会えても投資のタイミングを間違えれば利益なんて出ません。むしろマイナスです。あと三年早く出会えていれば…!悔しくてたまりません…!!!

まとめ!

  • 優良企業でも株価が上がるかどうかは分からない!
  • 企業が成長するのタイミングで投資する!
  • 企業が成長できる余地があるかを見極める!

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