ブラス2022年7月期第1四半期決算レビュー

2021年12月15日、株式会社ブラス、2022年7月期第1四半期の決算がリリースされましたのでざっくり内容を確認します。

ブラスは一度ブログでも取り上げましたが、「ハウスウェディング」専業で行なっている会社になります。

コロナの厳しい環境の中、今後結婚式事業はどうなっていくのか、今後を占う上でも重要な第1四半期の決算は…

黒字転換!幸先がいいですね。経常利益で営業利益の3倍程度ありますが、 これは雇用調整助成金や新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金が営業外収益として計上されたためです。

損益計算書より

また2021年7月期決算では未定となっていた今期の業績予想ですが…

決算短信より

大幅に黒字転換です! なお営業利益7億円、当期純利益5.1億円はコロナ前の2019年7月期の決算を大幅に超える、過去最高の数字になります。

日本国内においてはコロナが収まりを見せつつあるとはいえ、なかなか強気な業績予想という印象を受けました。客足はほぼ完全に戻ってくるんでしょうか?

売上成長と販管費削減

ブラスがコロナ禍の苦境においても黒字転換できた理由、そして、今期予想を過去最高の利益す水準とした理由の一つは、「粗利率の改善」「販管費の削減ができている」と考えています。

決算説明資料を見てみましょう。

売り上げは去年と比較して46.5%上昇しているのに対し、粗利では51.4%増と、より利益の出る体質になっていることは分かります。

また今回の増は16.5%と、利益の伸び率ほどに大きくなっていません。 効率よく稼げるようになっていることの表れですね。

この傾向は2021年7月期決算から顕著になってきており、同期の決算書の中には以下のように書かれていました。

「出来る限りの企業努力において損益分岐点の引き下げを図っている」とあります。この1文を見るだけでも、管理会計を重視した経営を行っているということが想像できます。

また、実際に粗利率を見ると効果が現れていることは分かります。

四半期単独:バフェットコードより引用

コロ名前粗利率は63%前後でしたが、コロナ後の粗利率は66%前後まで上昇しています。パーセントで見るとたった3%の差ですが、一クォーターの売り上げが例えば25億円だとすると、3%でも、約7,000万円の差があります。

今期の営業利益が2,400万円だったことを考えると、 たとえ3%の差でも黒字か赤字かを左右する重要なファクターになることがわかります。

販管費においても、(2022年第1四半期は上昇していますが)2021年7月期第4四半期は販管費率を大きく減少させ、営業利益を17.2%も確保しています。

今後も売上総利益率を上昇させ、販管費率を下げることができれば、今まで以上の利益を上げることができ、業績予想も十分に達成可能だと考えられます。

とりあえずざっくりだけレビューしてみました。もっともっと深掘りしていきたいですね。

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