JLLの不動産投資レポート
総括

ジョーンズラングラサールが公表した、2021年1月から6月の、首都圏への不動産投資額は前年同期比25%減の112億ドルで、世界第4位。
記事の題名では「25%減」というのを大々的に書いていて、「ネガティブ」な記事ととらえられそう。それでも世界4位の資金が流入しています。
ちなみに1位はロサンゼルスで123億ドル。2位はロンドンで119億ドル。10億ドルの差を僅差ととらえるのかどうかの違いだと思います。
海外投資家の投資額は前年比で58%減少。コロナによる投資機会の少なさが投資額減少につながっていると考えられており、レポートには「依然として海外投資家の投資意欲は高く」という表現が書かれています。
セクター別投資額
セクター別で見ると、オフィスへの投資が増加しています(2020年通年の32%から45%へ上昇:レポートより)。
投資家のオフィスビルに対する需要は非常に強く、好立地のオフィスビルなど希少性の高い物件の価格は上昇が続いている。
とのことです。
ロードスターキャピタルの岩野社長が言うように、「オフィスビルを買いたいという人が多すぎて、なかなか割安で物件の取得ができない」というような状況が続いていると考えられます。
地域別投資額割合
東京都心5区における投資額の割合は38%。2020年2年の29%より上昇。オフィスビルの売買が回復したことが背景として挙げられています。
一方、物流施設は去年取引が活発になった反動から、売買は減少しているようです。
世界的には、 Google ・Amazon といった といった、グローバルなテック企業がオフィスビルをどんどん購入している様子です。

テレワークの普及により、「オフィス不要論」がささやかれるようになりました。しかし現実にはやはりオフィスは必要なもの。
資金が潤沢なテック企業は、コロナが終焉を迎えた後のことを見据えているようにも見えます。
不動産投資、特にオフィス市場における不動産投資は、「一般人にあまり馴染みがない」ためかなり詳しく調べないと見えてきません。
情報がうまく開示されるようになれば、ロードスターキャピタルの株価上昇につながるのではないかと思いますが…なかなか思い描くようにはいきませんね笑
コメント