ビルを買うなら○○で決まり!ロードスターキャピタル⑤

そもそも、なんでビル売買してるの?

前回まではロードスターキャピタルが借金をして事業を拡大させていること、借金をしてまで事業を拡大するかについて見てきました。

今回はその事業内容について。ロードスターキャピタルは、都心の中古ビル:オフィスビルの売買がメイン。そもそも需要あるの?どんなリスクがあるの?について、考えていきたいと思います。

企業が事業をおこなっている理由はさまざま。ロードスターキャピタルはオフィスビル売買が売上の70%以上を占めています。そこには事業を選択した核となる理由があるはずです。

だって、確実に儲かる!と思ってなきゃ、やろうと思わないもの。ということで、企業について詳しく書いてある、有価証券報告書を見てみましょう!

2020年12月度有価証券報告書より

まず、事業内容として、東京23区内の中規模ビルの内、

  • 稼働率が低い物件(テナント不在など)
  • 管理が適切に行われていない物件
  • 権利関係が複雑な物件

を扱っていると書いています。そして上記3つを扱う理由に関しては、

  1. 割安になっていることが多い(手続き面倒だから)
  2. 購入希望者が限定的

だからという風に書いています。この二つのポイントについて考えてみましょう

1.「手続きが面倒で割安になっているから」

株式投資においては、「割安なもの」を買っておけば、いつか、値段が上がります。私も一応バリュー投資家の端くれ。投資家は割安なモノを常に探している

不動産投資でも、「割安なモノに投資して、高いリターンを得る」という方向性は基本的に一緒、ということですね。

不動産投資には「何か色々手続き面倒だから」というわけで割安に放置されているものがあるということ。それを見つけ出せれば不動産投資で勝てると書いるのです。

 

2.「購入希望者が限定的」 

購入者が限られる、ということは「価格にギャップが生じやすい」と考えることができます。

例えば、ある建物…本質的な価値が1億円の物件があるとします。

もし購入希望者が1万人いれば、それぞれの価値観によって差は出るものの、売出価格は9,000万円~11,000万円くらいに落ち着いてくるでしょう。※何となくですけど

でももし購入者希望者が一人なら…?購入価格はその一人の希望価格しかありません。その人が「5,000万円!」と言えば、売主は売るか売らないかをその価格でのみ、判断することになります。

運よく買えれば購入者は「1億円ー5000万円=+5,000万円」の含み益を得ることができますし、買えなければ購入価格を少し高くして交渉するか、いっそのこと次の物件を探せばいいのです。

買い手有利で進められる環境がある、ということですね。

ロードスターキャピタルもそれと同じです。特に割安な物件があれば買いに行けばいい。そこで「その金額じゃ無理だよ」と言われれば価格を交渉するか、いっそのこと諦めればいい

そんな感じで割安な物件を狙っていけばいいのです。うーん。いい市場を選んでるっぽいですね…

ビジネスにおいて、競合他社があまりいない環境は喉から手が出るほど欲しいものです。そして、そんな夢のような環境はあまり見当たりません。

ロードスターキャピタルはそのような環境で事業を行っているので、 高い利益率を継続しているわけです。

まとめ

  • ロードスターキャピタルは割安な中古ビルを購入している!
  • 割安な理由は「手続きが面倒」「購入者が限定的」だから
  • 競合他社があまりいないような環境でビジネスを行っている!

NEXT>>なんで購入希望者が限定的なの??

競争相手があまりなさそうな、良いビジネスを展開しているロードスターキャピタル。次回は、なんで購入者が限定的なのか!その秘密について考えていきたいと思います。

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